ピュトイ†
Phytoi
地域・文化:古代ギリシア
カリステネス作と伝えられる『アレクサンドロス大王物語』第2巻第32節にみえる巨人の種族。
伝説において、アレクサンドロス大王は、ダレイオスの死期を看取ったのちにインドとペルシアの間の土地で種々の不思議な種族や動物たちと出会う。そのなかにこのピュトイたちも含まれている。
ピュトイはアナパンダと呼ばれる木の森に住んでいる人間で、背丈は24ペーキュス、首の長さは1ペーキュス、そして同じように足も長かった。手と肘までの腕はのこぎりのようになっていた。彼らはアレクサンドロスの軍隊をみとめると襲いかかってきた。アレクサンドロスは一人を捕まえるように命じたが、先にトランペットが吹き鳴らされると巨人たちは逃げていった。この戦いで彼らの10人が殺され、アレクサンドロス軍の100人が命を失った。
関連項目†
参考資料 - 資料/381:138