メドゥーサ†Medūsa, Medousa
地域・文化:古代ギリシア メドゥーサは、もともとはまともな女性だった。古い時代の主神であったポセイドンは多くの愛人を持ったが、その中の一人にメドゥーサがいた。ポセイドンは、アテナの神殿で馬の姿をして彼女を誘惑した。この冒涜に激昂したアテナが、メドゥーサの髪を蛇に変えてしまった。そしてその恐ろしい姿を見るものは石になってしまう、という「邪眼」の女が誕生したのだ。ただ、ヘシオドスによれば、「このメドゥーサ一方と黒髪の主が共寝をなさった。やわらかい牧草と春の花のあいだで」とあるから、メドゥーサは生まれながら蛇の髪だったという伝承もあったのだろう。「ゴルゴーンたちは竜の鱗でとり巻かれた頭をもち、歯は猪のごとく大きく、手は青銅、翼は黄金 」だった。彼女たちの恐ろしさといえば、ヘラクレスがハデスにきたとき、他の諸霊は逃げたのに、メドゥーサとメレアグロス だけは逃げなかった、という伝説が物語っている。 関連項目†参考資料 - |