ラルウァ

Lārva, Lārua

地域・文化:ローマ


 ラールウァ。
 ラルヴァ、ラルウァイ、ラルバー、ラールウァエ。
 古代ローマの亡霊の一種。生前のおこないにより冥界に行くことができず、地上をさまよっている霊魂のことである。彼らは夜になると活動し、生きているものを呪い殺す。
 善霊は../レムレスとよばれ、マネスという祖霊やラレスという家霊に分類される。

 語源的には守護神ラル(Lār)からの派生と考えられている。

 これらの精霊はキリスト教到来後も地道に信仰されたが、宗教改革以降は悪魔の一種だとされるようになった。パラケルススはラルウァに悩まされたことがあるという。ラルウァには知性はなく、心の弱い人や煩悩を持つ人の目の前に現われる。その姿は人間の胎児や動物、死体といったおぞましいもので、さらに、一瞬たりとも同じ姿に留まることはない。こっちのほうのラルウァは、処刑された罪人からただれ落ちた血液や精液だったり、女性の不浄の血、男性の夢精によって放出された精液などの、キリスト教的に汚らわしいものから発生するとされる。

関連項目


参考資料 - 資料/658: 327-328


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Last-modified: 2011-02-26 (土) 23:59:18