ヴリコラカス

Vrykolakas

地域・文化:ギリシア、マケドニア


 別名:ヴルカラカス(Vroukalakas)、ブルコロカス(Brucolocas)。
 人狼、または吸血鬼。人狼は死後吸血鬼になるといわれた。スラヴ起源であり、ヴリコラカスという言葉が来る前は、ギリシアにおいては生ける死者は恐ろしいものでなかった。しかし、人狼をも意味するこの言葉が入ってきてからはそのような死者にも恐ろしい属性が付加されることとなり、ついには第一義を獲得するに至る。ヴリコラカスになるには色んな理由があるが、例えば狼の殺した羊の肉を食べた人間がなるとも言われる。
 ヴリコラカスは闇の中で、ドアをノックして中にいる人の名前を呼ぶ。その人がもし返事をすれば、彼はまもなく死んでしまう。そのため、ある地方では、ノックされたり呼ばれても、一度では反応しないという習慣がある。日本の「もしもし」と同じようなものである。
 退治方法も色々伝えられているが、とくに強力なものは無人島に追放するしかない(アドリア海には無人島がたくさんあるんです)。

関連項目


参考資料 - 資料/174:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:31:18