アダロ

Adaro

地域・文化:サンクリストヴァル島


 人間の魂を構成する二つの部分のうちの一つ。アダロは、人間の悪意の部分である。死後はすぐに体を離れず、10日目にしてやっと体を離れる。マナ(現地語でメナ:Mena)をもっているため、冥界には行かずにこの世に留まり、動物、魚、木などに宿る。住居を壊されるとアダロはさまよいはじめる。

 上のとは違う伝承かもしれないが、ソロモン諸島(サンクリストヴァル島も含む)ではアダロは「人魚」としても想像されている。その姿は魚の尾ひれから人間の足が生えているようなものである(R.マグリットの絵画のようなもの?)。頭には鮫のような大きなヒレがついており、人間の耳の後ろにエラがついており、鼻は長く鋭くのびている。
 毒をもったトビウオを従えており、嵐の後の海で虹に乗って空を飛んだり、彼の縄張りに入った人間を毒で殺したりする*1

関連項目


参考資料 - 資料/133:


*1 資料/334:3-4.

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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:22:09