キョク・ルー†
Kök luu
地域・文化:古期ウイグル仏典
「青い竜」。
古期ウイグル語訳『仏説天地八陽神呪経』にみえる、災いをなす諸神の一つ。東方/左方にいるとされる。この経典にみえる諸神のリストは『陀羅尼雑集』巻五にある「仏説呪土経」のリストに一致している(『大正大蔵経』第21巻no.1336, 609頁下段22行)。
E・エシンは、匈奴や突厥が、青竜の星座が天の頂点に来る夏至の時期に祖先と天地の竜の崇拝儀礼を行なっていたとしている。だからといってそれがキョク・ルーやその類語で呼ばれていたのかどうかはわからない。
関連項目†
参考資料 - 資料/585:32-33; 資料/677:106, 177, 216