地域・文化:メキシコ
オアハカ州に伝えられている男の妖怪。人間の弾性と似ているが、よく見ると脚が左右対称ではなく、右足と右足、左足と左足というように不自然な姿をしており、歩き方もぎごちない。 しかし、テキトゥクは普段は巧妙に人間に変身しているので、人間が話してもそれとわかることはない。しかし、夜中になると彼は本性をあらわす。テキトゥクは魚を口に入れて食べるのではなく、ちぎっては一方の肩へ投げ、ちぎってはもう一方の肩へと投げるため、それだとわかる。また、火に温まると背中はぬるぬるになってしまうという。焼塩が苦手である。
ミヘ族の伝える「テクテュフ」(Tekytyúk)の仲間と思われる(『メキシコの民話』p296)。
参考資料 - 資料/213: