アブフワ

Abuhuwa

地域・文化:ブラジル・クベオ


 森の怪物。資料によってはユルパリ(Yurupary)と同一視されることもあるが、これは間違いらしい。
 アブフワは毛むくじゃらで、人間のような姿の妖怪である。頭には顔が2つあり、人間を食うのを習性とする。そのため子供の親たちは子供を驚かすためにこのアブフワの名前を使う。
 2つの顔といっても色々バリエーションがあり、あるものはシャム双生児のようにくっついている。彼ら(?)はもともと別々だったのだが、男の妖怪が女を見て彼女に飛びついたところ、彼女が男の側に突き刺さってしまい、永遠にそのままになってしまい、そして人食いになったのだという。女の怪物は同様に男にしがみつく。他のものは子供たちを捕まえては空に高く放り投げて殺す。また、頭のてっぺんに穴を開けてそこから肉を吸い、その身体を軟らかくなるまでもみほぐす。そして皮だけになったものを樹にかけて立ち去る。
 月食のときだけ、人々はアブフワの姿を見ることができる。しかしシャーマンはいつでもこの姿を見ることができる。月食のときにこの怪物のわきの下の毛を掴み取れば、それは大きな呪術用の武器となる。

関連項目


参考資料 - 資料/291:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:27:11