マミ

Mami

地域・文化:グアヒロ


 原初のとき、大精霊はあらゆる動物を創造した。そのなかに一匹の蛇も含まれていた。
 この蛇はどんどん成長していき、最終的には頭が川の片方の岸にあるのに尾がもう片方の岸につくほどにもなった。でも、蛇は木の実と鳥の卵しか食べず、おとなしい性格だった。この古い蛇が産んだ卵は3年経って孵化し、そこから小さな蛇が現れた。この蛇も当初は木の実と鳥の卵しか食べなかったが、次第にほかの動物までも獲って食うようになった。しまいには自分を産んだ古い蛇まで食べてしまい、古い蛇よりも強く、太く、怖ろしい存在になってしまった。
 そこで動物たちは、自分たちが食べられないようにするにはどうすればいいか、この蛇に尋ねた。蛇は家を一軒要求した。そこで動物たちは、ジャガーから蛙に至るまで協力し、大きな家を建てた。しかし入り口をつけるのを忘れていた。蛇は家を壊し、蛙、ヒキガエル、バクをそれぞれ一匹ずつ食べた。そこでジャガーが再び蛇に家を建てるからと約束し、今度は三角形の扉のある家を造り、蛇に与えた。
 そこで蛇は卵を産み、時間が経ち、そこから蛇が出てきた。その蛇はマミと呼ばれた。マミはよく食べる子どもであり、しかも自分自身は家から出ようともしなかったので、母親はエサを取りに行かねばならなかった。マミは入り口から頭だけを出していた。でも、母親が死ぬと誰もエサを持ってきてくれる動物はいなくなった。そこで家から出ようとしたがすでにブクブク太っていたこの蛇の身体は扉に引っかかり、皮の一部がひっかかって剥がれてしまった。
 「こんな小さく角張った入り口を造った動物たちよ、全員目を一つずつ渡さなければ、食べてしまうぞ」
 当時はどの動物にも目が3つあったので、動物たちはこの時以来目が2つしかない。マミは奪った目を体中につけた。そのためすべてを見ることができるようになり、もはやどの動物も人間も逃れることはできなくなった。マミはどんどん動物や人間たちを捕食し、ほとんど世界中を食べつくす勢いだった。そこで大精霊が月を助けに遣わした。月はマミを天に引き上げ、ひとまず地上では解決を見た。しかしマミはそこでも大きくなり、月さえもこの蛇から逃げなければならないほどだった。月は太陽の背後に隠れるが、これはさすがにマミも太陽には近づかないからである。
 夜には、マミが天上から大地を見下ろしている。これが俗に言う銀河である。ときおり目を一つ落とすこともあるが、これはおそらく流星のことだろう。

関連項目


参考資料 - 資料/380:145-47


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Last-modified: 2013-10-05 (土) 12:23:07 (2942d)