クエレブレ†
Cuelebre
地域・文化:スペイン
スペイン北部のアストゥリアス地方に伝わるドラゴン。スペイン語の蛇culebraから派生した言葉。
クエレブレは森や洞穴や深い泉に生息し、年を取ると陸を離れて海にすみつくという。この竜には2本の脚と2枚の翼があり、その皮膚は弾丸を跳ね返すほど硬い翼で覆われている。だから、クエレブレを殺すには、その唯一の弱点であるのどを突かねばならないとされている。ただ、民話では、熱い石を食べさせると死んでしまったとか、針の入ったパンを食べさせると死んでしまったとかいう風にされている。
クエレブレは、聖ヨハネの日の朝には眠るので、そのときには捕らわれている動物や人が自由になることができる。
アストゥリアスのメスタス・デ・コンには「クエレブレの洞穴」と呼ばれる洞穴が3つある。また、カラビアにあるフォンドリルの泉では竜の鳴き声が聞こえるという。
関連項目†
参考資料 - 資料/220: