一つ目小僧

Hitotsumekozou
ひとつめこぞう

地域・文化:日本・全国(主に神奈川)


 別名:目一つ小僧(めひとつこぞう)。

 目が一つしかない小僧姿の妖怪。民間説話にも登場するが、関東地方、特に神奈川県では、(旧暦)2月8日と12月8日の「コト八日(ようか)」と呼ばれる日に家々を訪れるという伝承が広く伝わっている。
 一つ目小僧はこの日、悪事を行った人たちを確認しつつ、帳面にそのことを記して歩く。記された人間には災厄が降りかかるのだ。しかし、彼には目が一つしかないので、目が沢山ある目籠を立てかけておくと、それに慄いて近づけない。何はともあれ記し終わると、道中賽の神に帳面を預けておき、後で取りに来る、と言う。しかし人々は賽の神の祭でドンドン火を燃やし、帳面も燃やしてしまう。次のコト八日に来た一つ目小僧だが、賽の神が火事があったので帳面が燃えてしまったと言い訳をすると、諦めて、また来年と言って帰っていく。

 神奈川以外の関東や南東北では、来訪するのは普通に鬼や悪魔、魔物、疫病神などとされているが、隻眼あるいは目の魔力が強調されることが多い。

関連項目


参考資料 - 資料/222:; 資料/106:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:24:34