海坊主

Umibouzu

地域・文化:日本全国


 別名:ウンボツ(愛媛)。
 『和漢三才図会』(1712)では中国の和尚魚と同一視されている。海坊主は西の海に現われ、身体はスッポンで人面、毛髪はない。体長は5、6尺ほど。漁師はこれを見るのを不吉だとしており、魚網も役に立たない。これを偶然捕らえて殺そうとすると、海坊主は両手を胸の前に汲んで涙を流し、声には出さないが助けを懇願しようとする。そこで漁師たちは「お前の命は助けてやろう、その代わり今後私の網にアダをなしてはいけないぞ」といって放す。その時海坊主は西に向かって天を仰ぐが、これは了承したという意味である。
 民間伝承中では、正体は入道雲であるともいう。静岡では、池にも出てくるらしい。

関連項目


参考資料 - 資料/18:s.v.; 資料/106:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:24:46