ガーフェルチンケンの騎士たち

Die Reiter von Gafertschinken

地域・文化:スイス


 スイスのジンメン谷の近くの山腹にある廃墟を拠点とする幽霊の軍勢。この廃墟は、もとはガーフェルチンケンの領主の城があったといわれているが、歴史に彼の名は残されていない。
 雲が出てきたり、黒いカタツムリが現れたり、ハウリという妖精が谷中に嘆きの声を響かせると、この軍勢が現れる前兆である。土地の人々は、「チンゲンの騎士たちがくるぞ」として警告しあう。そして真夜中になると、岩の向こうに赤いマントを着た騎士が現れ、高々と角笛を3度吹き鳴らす。するとそこは恐ろしい叫び声が沸き起こり、樹はなぎ倒され、境界の石は飛ばされ、激しい戦場のような雰囲気になる。赤い騎士を戦闘として軍勢は山野一番高い絶壁に向かって進んでいき、そこでとまる。そして、岩を槍で突き刺して、次々と谷底へと投げ落とすのである。
 日が昇ると彼らは去る。

関連項目


参考資料 - 資料/115:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:22:52