クートート

kutod*

地域・文化:ドイツ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン


 「雌牛殺し」。
 長い角を持つ大きな雄牛の怪物。うつろで力のないうなり声を出して村々を渡り歩き、その姿を見たり声を聞いたりしたところでは家畜が死に、(たぶん)人間たちも死んでしまう。

 ある話によると、シュレスヴィヒにこのクートートが現れたことがある。ある日、突然子牛を連れて草原にいた男の前にこの怪物が現れた。この怪物は見たところ雄牛だったが、ある雌牛がその体に触れられたとたん、倒れて死んでしまった。そこで村人たちはこの動物がクートートであることに気付いた。人々は手に杖をもって雄牛を殺しにかかったが、身体はオーク材のように硬かった。また、三本脚だった。
 結局この怪物は殺されるが、死んだ場所には大量のタールが残っていた。

 牛ではなく巨人の姿をしているという話もある。

関連項目


参考資料 - 資料/161:176-178


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2010-09-11 (土) 19:47:27