シュトレッゲレ

Sträggelä

地域・文化:スイス


 シュトレゲレ。
 なんかよくわからないけど、妖怪。
 子供を脅すのに使われる、いわゆる「子供部屋のボギー」であることもあるが、間違うと大変なことになる。ある父親が、下男と示し合わせて、子供を外で受け取る手はずをして、「シュトレッゲレ、この子供をつれていけ!」と叫んだ。すると子供は本当に連れ去られてしまい、空から子供の泣き声がするだけだった。あとで子供は14のバラバラ死体で発見された。死体が見つかったところには聖人像が建てられた。さて下男は外で何をしていたのかというと、家に行く途中に見知らぬ男に親しげに話しかけられ、それが長引いて約束の場所につくのが遅れてしまったのだという。
 血気盛んな若者たちが「シュトレッゲレ狩り」をしようとしたことがあった。12人の若者たちは袋を持って村を出て、「シュトレッゲレ、どこにいるんだ?」と叫んだ。すると「グーゲルハイリ(さっき挑発した若者の名前)の袋のなかだ」という声がした。彼らは一目散に逃げ帰ったが、いつのまにか人数が13人になっている。しかも、誰が増えたのかさっぱり分からない。翌朝、彼らが泊まった家の戸には、一面にナイフの跡があった。若者たちは頭が膨らみ、そのうちの一人は死んでしまった。

 ルツェルン地方では、クリスマス前の水曜日の斎日の夜にシュトレッゲレが姿をあらわすが、これは魔女のことだという。この魔女は、この日の仕事分を紡がなかった少女をあの手この手を使って苦しめる。そのため、この夜はシュトレッゲレの夜であるとさえ言われる。

関連項目


参考資料 - 資料/115:; 資料/81:


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Last-modified: 2012-10-14 (日) 19:20:45