リントラッヒェ

Linttrache, Lintrache

地域・文化:ドイツ(中高ドイツ)


 ドラゴン、またはドラゴンのような怪物。リン(しなる、曲がる=蛇の古語)+トラッヒェ(=ドラゴン)の合成語。
 『ニーベルンゲンの歌』第3歌章第100連に書かれている「竜」がこのリントラッヒェである。

 英雄ジーフリト(Sîfrit=Siegfried)はあるときリントラッヒェをも退治した。このときジーフリトはこのドラゴンの血を全身に浴び、そして肌が不死身の甲羅となった。どんな武器も彼を傷つけることができなくなったのである――唯一つを除いて。
 このリントラッヒェは北欧でいうファーヴニルのことだと思われるが、記述が少なすぎて、またファーヴニルの財宝のことも別の物語(ニーベルンゲンの宝になってしまっている。../リゼ参照)になってしまっているため、はっきりとしたことはわからない。

関連項目


参考資料 - 資料/14:353; 資料/105a:34


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:21:48