ヴェルト・ヴェル†Vertes Velle
地域・文化:フランス 「緑のヴェル」。 中世の伝承の具体的なものはよくわからないが、フランス語の作品である12世紀初頭の『アレクサンドル物語』(ヴェニス版368節、6185~6167行、パリ版200節、3531行~3534行)には、次のような物語がある。アレクサンドルが森の精霊の妨害を突破して森に入ったところ、そこで美しい娘たちに出会った。一人ひとりが木の根本に座っている。しかしこの娘たちは、森を離れれば命がなくなってしまう。案内人たちが語るところによると、この娘たちは冬になると土の中にもぐり、また暖かくなると芽を出して開く。そして花が咲くと、中央の芽が身体になり、まわりの小さな葉が服になるのだという。 関連項目† |