孫閣氏†
Sonkakushi
地域・文化:韓国
年頃になるのにいまだ男を知らずこの世を去った処女の幽霊。悶々の情に絶えられず、悪鬼となり、代々実家に祟り、また、処女を害するようになる。また、処女にだけ取り憑くともいう。韓国南部では、処女ではなく童貞の幽霊だともいう。
朝鮮民族の中では有名な妖怪で、たとえば、もし処女が病気にかかったときは、まずそれが孫閣氏の仕業ではないかを調べる。それでもしこの妖怪の仕業ならば、巫女が太鼓を打ち乱舞し、孫閣氏が処女の衣服に向かうようにしむける。それでも死んでしまえば、彼女を埋葬する際に男子の衣装を着せ、頭を下に、足を上にして土葬し、その上にたくさんのとげがある木の枝を多く埋める。または、道路の辻にこっそり埋葬し、多くの男性にその上を歩かせて処女の欲情を満たそうとするらしい。
関連項目†
参考資料 - 資料/223: