竜とドラゴン

アステカの蛇神

暦の中の「蛇」

コアトリクエ(Coatlicue)

 「蛇のスカートをはいた女神」。大地の女神。アステカ部族の主祭神であるウィティロポチトリをコアテペック山上で産んだ。
 コアトリクエに対してはトソストントリ(Tozoztontli)「小徹夜会」という祭事が行われた。これは花々を奉納するものだった。

シウコアトル(Xiuhcoatl)

 「トルコ石の蛇」という意味の神。
 ウィツィロポチトリは、コアトリクエから生まれるとすぐに武器を持ってシウコアトルと兄弟の「南方の400人」、妹の「コヨルシャウキ」を追放した。

ミシュコアトル(Mixcoatl)

 狩猟の神であるミシュコアトルは「雲の蛇」という意味の神格。「南方の400人」に対応して、「400の雲蛇」という北方の星座の神々であるとされたらしい。
 ケチョリ(Quecholli、鳥の一種)という名前の祭事がミシュコアトルに対して行われた。これは祭式用の弓矢を製作し、サカテペック山で狩猟を行うというものだったらしい。

アステカの宗教詩テオクイカトルにあるミシュコアトルと「雲の蛇神」たちをたたえる歌はこのようなものである。

七つの洞よりやって来た……
サボテンの国よりやって来た……
とげある矢柄の矢をもって、
生まれ出でたるこの私。
(中略)
獲物をとったぞ、
獲物をとった、ああ! ああ!

狩野千秋訳『アステカ文明』

チコメコアトル

「七匹の蛇(cf.多頭竜)」「七つの穂の女神」。古代メキシコにおいてもっとも重要だった作物であるトウモロコシの神。トウモロコシの神はタモアンチャン、シローネン、シンテオトル、ショチピリ、マクイルショチトルなど多くいたが、それらの頂点に立つ最高位の女神がチコメコアトルだった。
ウェイ・トソストリ(Uey Tozoztli)「大徹夜会」がチコメコアトルなどのトウモロコシの神々に対して行われた祭事である。ウェイ・トソストリでは、乙女の行列がそれぞれ七つのトウモロコシの穂を持って練り歩いた。


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2007-10-13 (土) 15:07:45 (4414d)