竜とドラゴン

竜と剣

 ごく一般的なイメージからすると、ドラゴンを退治する英雄はかならず剣を武器に使用している。そして英雄は、剣でもってドラゴンを屠り、功を成すのだ。
 おそらく即座にイメージされるのはジークフリートベーオウルフの2つのゲルマン英雄伝説だろう。映画『ロード・オブ・ザ・リング』でもドラゴンの首は剣で切断される。悪魔としてのドラゴンを踏みにじる大天使ミカエルは剣を手にしているし、また日本ではヤマタノオロチ神話で剣が重要な役割を果たすこともよく知られている。

 退治されるだけがドラゴンや竜と剣の関係ではないだろう。竜生九子のうち一子は「殺すのを好む」ことから、剣の装飾に使われる。剣の装飾といえば、剣に張り付く仏教の倶利伽羅竜も思い出されるところだ。

 とはいうものの、竜と剣の関係は普遍的なものではない。聖ゲオルギウスは槍でドラゴンを貫く。インドギリシア・ローマ西アジアなどの大文明圏においては(そもそも剣の神話的重要性が低かったのもあるが)、ゲルマン伝説や日本神話のような明確な関連は見られない*1

 では、その分布はどうなっているのか? 起源は? 伝播、それとも独立した発生? 共通した構造があったり、経済・社会・技術的環境が影響を及ぼしていたりするのか(なにせ竜と違って剣は実在しますから……)? そんな感じのことをこのページではまとめ、考えてみたい。


*1 こんな感じで切り付けられていることはあるけどw
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/a/a8/Apep_2.jpg


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Last-modified: 2007-11-03 (土) 23:21:45 (4909d)