竜とドラゴン

ティンニーン

博物学者のアル=カズウィーニーによると、ティンニーンは「海棲の動物で巨大、姿は恐ろしく、身体は長く幅広く、頭は大きく、非常にぎらついた眼があり、口には多くの葉がある。ティンニーンは多くの動物を呑み込む。陸の動物も海の動物もそれを怖がっている。もしそれが動いたら、その大いなる力によって海は波でかき乱される。まずもってティンニーンは害なす大蛇であり、陸の動物を見たらなんでも食べてしまう。その害が大きくなったとき、神は天使を遣わしてティンニーンを運び上げ、../ヤージュージュとマージュージュのところへとそれを投げ込んだ。……長さは2リーグほどあり、体色はヒョウのようで、魚のような鱗があり、魚のような二つの大きなヒレがあり、頭は大きな丘のようで、人間の頭に似ていて、二つの長く大きな耳があり、二つの丸い眼がある。その首からは6つの別の首が伸びており、それぞれおよそ20キュビトの長さで、それぞれ蛇のような頭になっている」*1

ドラゴンとしての人馬宮

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人馬宮において月と木星が合となることを示す図。左が「月の顔(かんばせ)」、右がアラビア版ケンタウロス(キンタウラスQintawras)。尾がドラゴンになっているのに注目(言われなくても気づくでしょうけど……)。イスラム占星術師アブー・マアシャル写本。カイロ、1250年ごろ。
ウォレン・ケントン『イメージの博物誌1 占星術』(矢島文夫訳、平凡社、1977)p. 36より。


*1 Edward William Lane, 1863, An Arabic-English Lexicon, London: Williams and Norgate, bk. 1, pt. 1 p. 318.

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Last-modified: 2008-09-20 (土) 08:04:01 (4071d)