ユニコードでウガリト文字

ユニコードのSMP(補足多言語面)には、楔形文字のなかでは一番文字数の少ないウガリト文字がすでに実装されています。
ちなみに並び順はUnicodeではなく参考資料の『世界文字辞典』「ウガリト文字」にしたがってます。

表示されないという人は、雑事をもう一度読み直してください。
理解できない、という人は自分の理解力がないということです。あきらめてください。環境が違う、という人は自分で調べてください。
unicode name character transc.カタカナ
子音は+e
わからないのは?つき
Ugaritic Letter Alpa𐎀aア、アー
Ugaritic Letter I𐎛iイ、イー、エー
Ugaritic Letter U𐎜uウ、ウー、オー
Ugaritic Letter Beta𐎁b
Ugaritic Letter Gamla𐎂g
Ugaritic Letter Delta𐎄d
Ugaritic Letter Dhal𐎏ゼ?
Ugaritic Letter Ho𐎅h
Ugaritic Letter Wo𐎆wウェ
Ugaritic Letter Zeta𐎇z
Ugaritic Letter Hota𐎈
Ugaritic Letter Kha𐎃
Ugaritic Letter Tet𐎉
Ugaritic Letter Zu𐎑ゼ?ジェ?
Ugaritic Letter Yod𐎊y
Ugaritic Letter Kaf𐎋k
Ugaritic Letter Lamda𐎍l
Ugaritic Letter Mem𐎎m
Ugaritic Letter Nun𐎐n
Ugaritic Letter Samka𐎒s
Ugaritic Letter Ssu𐎓
Ugaritic Letter Ain𐎝ʽ-
Ugaritic Letter Ghain𐎙ゲ?
Ugaritic Letter Pu𐎔p
Ugaritic Letter Sade𐎕セ、ツェ
Ugaritic Letter Qota𐎖q
Ugaritic Letter Rasha𐎗r
Ugaritic Letter Shin𐎌šシェ
Ugaritic Letter To𐎚t
Ugaritic Letter Thanna𐎘シェ

 ウガリト文字の「母音は/ʼ/を伴うとき以外はほとんどの場合表記されないので、どの母音を再構するかは比較言語学の音韻論的判断によって、個々の場合に応じて決めていくことが必要である」(上掲、p.134a)。
 文字辞典には例文が載ってますが、それによると、カタカナでアクハトとなるべき綴りは
𐎀𐎖𐎅𐎚
 で、転写してみてもaqhtにしかなりません。でもここの例文ではʼaqhatuとなってます。語頭のaはほとんどの場合上記のように「’」(喉音、子音の一種)との組み合わせでしか現れないんでおそらく/ʼa-/。ただ、日本語にこの音はないので、普通は母音だけの表記になります。語末には主格語尾の/-u/がくるということは知られているので、最後はtu。でも、2番目の母音(haのaのこと)は確定できないらしいです。
(TH・ガスター『世界最古の物語』にもアクハトの発音についてあります)
ウガリト文字で表記する、ウガリト神話の神名(谷川政美『バアルの物語』による)

イル('il) 𐎛𐎍
アシラ('ṯrt) 𐎀𐎘𐎗𐎚
バアル(bʽl) 𐎁𐎓𐎍
ヤム(ym) 𐎊𐎎
ゼブル・ヤム(zbl ym) 𐎇𐎁𐎍 𐎊𐎎
ナハル(nhr) 𐎐𐎅𐎗
裁き手ナハル(ṯṭ nhr) 𐎘𐎚 𐎐𐎅𐎗
モート(mt) 𐎎𐎚
アナト(ʽnt) 𐎓𐎐𐎚
シャパシュ(špš) 𐎌𐎔𐎌
コシャル・ハシス(kṯr wḫss) 𐎋𐎘𐎗 𐎆𐎃𐎒𐎒
カディシュ・アムラル(qdš wamrr) 𐎖𐎄𐎌 𐎆𐎀𐎎𐎗𐎗
グパンとウガル(gpn wugr) 𐎂𐎔𐎐 𐎆𐎜𐎂𐎗
アシュタル(aṯtr) 𐎀𐎘𐎚𐎗
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