オチルル†
Ocilulu
地域・文化:中央アフリカ・アンゴラのオヴィンブンドゥ
幽霊のこと。
人間にはすべてオチリレンバ(Ocililemba)という霊魂が宿っており、生きているときは影として見える。死ぬと肉体を離れるが、しばらくの間は埋葬された死体の影として近くにいる。それからオチリレンバはオチルルという幽霊のようなものになり、オチルルが喜ぶようなところをさまよい歩く。オチルルは時折、人間以上のすばやさで村落を横切ったり、気味の悪い音をあげたり、生前のように豚や鶏を呼ぶ声を出したりするのでそこにいることがわかる。
オチルルは家庭を一つ選び、そこの家に住み着く。この幽霊がそこにいると家族が病気にかかるのでそれがわかる。占いによってある人が病気になった原因がオチルルにあると判明すると、その人はトランス状態になることを含む儀礼を行ない、オチルルに理解してもらって自分の身体を元の状態へ戻していく。
この儀礼が行なわれるとオチルルはオンデレ(Ondele)といわれる祖霊となる。
関連項目†
参考資料 -