アッコ†
Akkō
Ἀκκώ
地域・文化:古代ギリシア
アッコー。
プルタルコスの『ストア派の自己矛盾について』1040Bに言及されている、おそらくは「子供部屋のボギー」的な女妖怪。
プルタルコスによれば、アッコと../アルピトは、婦人たちが小さな子供を危険から遠ざけるために使う名前であるという。ただしほかの古代文献にはほとんどこの名前が出てこないため、その正体についてはよくわからない。
Loeb英訳ではそれぞれBogeyとHobgoblin、西洋古典叢書の和訳では「妖怪や化け物」と翻訳されている。
語源および本当に妖怪の一種なのかについては諸説ある。デイヴィッド・ウェストは、アッカド語のアックーakkû「フクロウ」が語源ではないかとしている。というのも同じく「フクロウ」の意味も持つキリリkililiは女妖怪の名前でもあり、同義語としてアックーが妖怪名に使われていて、それがギリシアに入ってもおかしくはないからである。
ただし、そもそもアッコは妖怪などではない、とする説もある。
関連項目†
参考資料 - 資料/385:??; 資料/386:468-69; 資料/387