羅刹†Rasetsu
らせつ 地域・文化:仏教 梵語ラークシャサ(Rākṣasa)の音訳。パーリ語ではラッカサ(Rakkhasa)。女性はラークシャシー(Rākṣasī)、パーリ語でラッカシー(Rakkhasī)。こちらは音訳+意訳で羅刹女、または羅刹斯(ラセツシ)。 仏典などにおける基本的な性質はラークシャサとあまり変わらない。一般的には悪い鬼(超自然的存在)のことで、人肉を食うとされる。空を飛ぶこともあれば地上を素早く走ることもできる。男性は非常に不細工だが、女性はきわめて美しい。とはいっても、どちらも人を食うのに変わりはない。毘沙門天が羅刹や夜叉などの鬼を従える。 羅刹天となり「天」(deva)がつくと、食人鬼としての面影は消えうせ、単なる天部の一員となる。十二天の一人で、西南を守護する。破壊と滅亡をつかさどる。 関連項目†参考資料 - |