カヒニョア†
Kahiñó̢'a̢
地域・文化:北米先住民・ウィヤンドット
善神ティユスカアが双子の兄弟../タウェスカレと戦うために作り出した小人族の一種。もう一種は../ティケアという。
カヒニョアの脚はアヒルで、腕のひじには間接がない。人間に対してはティケアと同じく善性である。
あるとき、狩人が木のウロでカヒニョアの女に出会った。この小人は狩人に狩猟の幸運を約束する護符を与えた。しかし彼は
「あなたはなんて小さいんだ! とても若いはずだ」
と話しかけた。しかし彼女は反論してこう言った。
「それはない。私は本当にあなたより老いている」
でも、彼は彼女がとても小さかったので、それが信じられなかった。狩人と小人は過去の話を、はるか昔に起こったことを話し合った。彼女は彼に、長い間忘れられていた出来事についてすべてを語ったが、それは狩人がこれまで聞いたこともないような話だった。でも彼はまだ受け入れなかった。
「それじゃあ、あなたはこの大地が洪水でおおわれていたときのことを覚えてる?」
彼女はこう聞いた。狩人は、大地が水浸しだったとき、いったい人々はどこに行ったのかを尋ねた。彼女は、彼らは崖に登っていったんだ、と説明した。
カヒニョアたちは、岩などにさまざまな形で痕跡を残すのだといわれている。また、歌声、洞窟や地下で踊っているのが聞えることもあるという。足跡はある地方の岩の上に見られるし、多くの人々は小人たちが歌ったり踊ったり、ウォータードラムを叩いたりしているのを聞いたということを話している。岩の上には脚や腕や弓矢の印が残っている。
関連項目†
参考資料 - 資料/363:299