アニモ†
Animo
地域・文化:ペルー・ケチュア
人間の霊、死霊のこと。
ケチュア人によれば、人間はチャラン・クエルポ(Charan cuerpo、湿った体=肉体)とアルマ(Alma、魂)、そしてアニモ(Animo、精霊)に分けられる。アニモは頭蓋骨のなかにいて、人が死んだあとは天国に行く。人間の死霊はドゥエンデ以外は善良な性質を持つ。
これらのアニモは死者の日(11月2日)にだけ地上に戻ってくる。死者への捧げ物はこの日に行なわれる。
アニモは人々の守護霊でもあり、旅に出ている人を悪霊から守り、良い収穫をもたらしてくれる。多くの人々は頭蓋骨を家の中においており、これは必ずしも近親者のものではなく、近くの古い墓地からもってくることもある。夜にはアニモがその頭蓋骨のなかに入り、いろいろと生者の魂と会話をしたり彼ら同士で話し合ったりする。
関連項目†
参考資料 - 資料/319:465