オイディプス
Oidipous
テーバイ市の王。
生まれる前に予言によって父親を殺すとされたため、しばらくは追放されたままだった。しかし偶然父王ライオスに出会い、殺してしまう。そして父の妻にして未亡人となっていたイオカステ、つまりオイディプスの母親と、それと知らずに結婚してしまう。
真実を知らされたとき、イオカステは首を吊り、オイディプスは目をつぶして盲目になり、王位を捨てて放浪した。最後まで面倒を見たのは、母と息子の間に生まれた娘アンティゴネだった。
男の子が母親に対して愛情を示し父親を邪魔者だと思うことをオイディプス・コンプレックスという。ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリの『アンチ・オイディプス』の「オイディプス」はこのコンプレックスのこと。