地域・文化:西ヨーロッパ
ローマのプリニウスは、バジリスクについて、リビアに棲息する毒蛇で、名は「小さな王」を意味する、と述べている。バジリスクの頭頂部には王冠の模様があり、他の毒蛇たちはバジリスクを見ると深く頭を下げたという。その息には猛毒が含まれており、それに触れると木は枯れ、岩は割れ、動物は窒息死してしまう。だからバジリスクは砂漠に住んでいるのだ。メドゥーサの血から生まれたという説もある。なお、天敵はイタチ。 キリスト教時代になると、バジリスクに新たな属性が生まれる。邪眼である。周囲を死の地にしてしまうバジリスクの魔力は、眼にうつることになった。バジリスクに見られたものは石と化すのである。
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