クトルブ†
Quṭrub
قُطْرُب
地域・文化:アラビア
クトゥルブ。
怪物の一種。人狼のこと。語源はシリア語のカントローポスで、カントローポス自体はギリシア語のリュカントロポスの翻字である。
『動物の書』を著したアル=ジャーヒズはクトルブについて語っていないが、アル=マスウーディーはさまざまな幻獣のうちにクトゥルブを含めている。ただし、人狼の伝承は最後までアラビアの民俗には定着しなかったようである。
クトルブについては上記(イスラーム百科事典の項目)以外資料によって異なった説明がなされているので以下に挙げる。
先イスラム期におけるアラビアの伝承のなかのグールのこと。
ワフブ・ブン・ムナッビフ(8世紀の歴史家)は純粋でないジンの一種として挙げている。
また、小型でまだ若い男性のグールのことも言う。
関連項目†
参考資料 - 資料/160:; 資料/164:; 資料/334:304; 資料/556