アカ・マナフ

Aka Manah

地域・文化:ゾロアスター教


 「悪思」。
 ゾロアスター教の悪魔のうち、アンラ・マンユに次ぐ地位を占める大悪魔(ダエーワ)。ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』中のザラスシュトラ本人の言葉だとされる「ガーサー」にも名前が認められるほど古い存在である。ただし後に成立した「ウィーデーウダート」にある悪魔リストのなかにはその名前がない。どちらかというと抽象的な存在である。「ザームヤズド・ヤシュト」によれば、スプンタ・マンユとアンラ・マンユが「クワルナフ」を求めて争っていたとき、アエーシュマ、アジ・ダハーカ、スピトユラといった悪の存在とともにアカ・マナフがアンラ・マンユに加勢したという。また、アンラ・マンユによるザラスシュトラの誘惑の時にもアカ・マナフは仕事をしたらしい。岡田明憲によればもとはドゥルジのポジションであった大悪魔の筆頭は、ドゥルジの零落によってアカ・マナフが占めるようになったという。アカ・マナフに支配された人間は善悪の判断基準を失い、誤った選択をすることになる。

関連項目


参考資料 - 資料/60:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:32:55