異教

 ここでは「異教」としたが、要するに一神教が多神教における神々を悪魔化した場合の存在。思っているほど多くないのは、神々を悪魔にするよりも聖人や天使、精霊などに読み替えたことのほうがずっと多かったからである。

 また、それに加えて「異教徒が信仰していると信じられていた存在」もここに含めている。まだ項目にはしていないがテルヴァガンなどがその代表だ。具体的には中世ヨーロッパ、とくに武勲詩において、敵の「サラセン人」が信じていたとして描かれている神格である。事実としては、当時、サラセン人つまりイスラーム教徒がテルヴァガンなどの神格を信仰していた痕跡は存在しない。つまり誰一人としてそのような存在を信じていなかったわけだ。だから厳密にいうとこの事典の収集範囲を逸脱することになるが、「信じられていたと信じられていた」という興味深い位置づけにあるため、ここに付け加えておくことにしている。
 なお、テルヴァガンなど「キリスト教徒→ムスリム」についての文献は非常に豊富だが、逆や、それ以外の方向についての文献はほとんどないようである。


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Last-modified: 2013-10-25 (金) 01:46:17 (2062d)