ギガス†
Gigās
Γίγας
地域・文化:古代ギリシア
ギガース。
複数形ギガンテス(Gigantes, Γίγαντες)。
太古の巨人族。
アポロドロスによれば、ゼウスたちオリュンポスの神々は、自らを生み出しながらも食べて一度はこの世から葬った父クロノスとその兄弟たちと戦い、そして勝利した。しかし、彼らの母であるガイアはそれを不満に思い、憤ってウラノスとの間にギガスたちを生んだ(ヒュギヌスによればガイアとタルタロスの間の子供)。
ギガスたちはどんなものよりも巨大で、力も強く、姿は恐ろしく、頭とあごから濃い毛をはやし、そして足は竜のウロコに覆われていた。彼らはプレグライ、またはパレネという場所に誕生したとされる。中でも../ポルピュリオンと../アルキュオネウスは最強のものだった。
彼らは天に向かって岩石や火のついた樫の木を投げつけた。予言によれば、いかなる神々であっても彼らを制することはできないが、人間が味方になれば倒すことができるという。そこでガイアは、人間によっても殺されえないように、薬草を求めて探し回った。ゼウスは曙と太陽と月に対して地上に現われることを禁じ、ガイアよりも先に薬草を確保して、人間のヘラクレスをアテナを通じて味方につけた。
ヘラクレスはアルキュオネウスを場外で殺し、ゼウスやアポロン、ディオニュソスたちもギガスたちを次々と退治していった。下に名前が挙げられていないものはゼウスが雷で打って滅ぼし、死につつあるものはヘラクレスが矢で射てとどめをさした。
すべてのギガスが倒された時、ガイアは激怒して、タルタロスとの間に最強の怪物../テュポンを生み出した。
関連項目†
参考資料 - 資料/192:; 資料/22:; 資料/375:104