地域・文化:ローマ
プリニウスによると、「インドの人々の賢者(philosophus)」をギムノソフィスティと呼ぶ。それによると、彼らは日の出から日没までずっと灼熱の砂に立ち続け、動くことなく太陽を見続け、片脚で立っているという(『博物誌』VII.22)*1。 以上の説明だけみるとインドの苦行者を極端に描いたものであり幻想人種でもなんでもないが、文献によっては「火のなかに立ち続ける」とするものもあったので、立項してある。ただしこの文言は、"ferventibus harenis"「灼熱の砂に」の誤訳か拡大解釈だと思われる。
参考資料 - 資料/24: