ナッキウ

Nakkiu-

地域・文化:ヒッタイト


 冥界と関連していると思われる精霊。あるいは神格。詳細はわかっていない。
 ナッキウは祈祷文のなかで原初の神々や冥界の神と同時に呼びかけられているため、地下世界/冥界の存在であると考えられている。「良き」ナッキウとして捧げ物を与えられることもあるが、「シャルキワリšarkiwali-」という(語義がよくわかっていない)形容詞をつけられて病人への祈祷文のなかにその名前が出てくることもあるようである。「はいよる病、シャルキワリなナッキウを除去せよ、血塗られた神U.GUR(ネルガル)を除去せよ」(Keilschrifturkunden aus Boghazköi 9.4 iii 41-43)。このような祈祷文は他にもいくつか発掘されているが、どうもシャルキワリという形容詞のついたナッキウは病気を引き起こすか悪化させるような有害な存在らしい。冥界の精霊であるという推測を踏まえると、一種の死神か冥界の死者のような役割があったのかもしれない(メソポタミアのガルーのようなものか)。

関連項目


参考資料 - 資料/457:L-N.373-74


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 06:00:44 (3425d)