地域・文化:テュルク
11世紀に書かれたマフムード・カーシュガリーの『テュルク諸語集成』によると、竜ないしドラゴンのこと。ナーグ(またはナクNak)はワニのことであり、ユラーンは蛇のこと。つまりワニ蛇という語が、当時のテュルク諸語で竜を意味していたということになる。 このころテュルク諸族は中国起源の十二支を使用していたが、日本語でいうところの「辰年」は、テュルク諸語ではナーグ年といわれていた、とカーシュガリーは書いている。
語源はあきらかにインドのナーガだろうが、中央アジア系諸民族を経由して伝わったのかもしれない。
参考資料 - 資料/590: 349