フムト・タバル†
Ḫumuṭ-tabal
地域・文化:アッシリア
「素早く取り去る」。
冥界の舟渡。冥界に川が流れているという観念は一般的なものではなかったが、ギルガメシュ叙事詩には「死の水」の渡し守であるウルシャナビが登場する(ただ、行き先は冥界ではなく不死の人物の住むところであった)。また、冥界の川はときどき「フブル」、シュメール語でイド・ル・ルグ(Id lu rug)「人のゆくてを阻む川」と呼ばれることもあった。悪霊ラマシュトゥが、この川を船の上でロバに乗って進んでいる図像も知られている。
アッシリアの皇太子クムマジュの夢の中では、アンズーの頭をしているとされた。
関連項目†
参考資料 - 資料/351: