リリートゥ†
Lilītu
地域・文化:アッカド
リリトゥ、リリツ。
悪霊リルーの女性版。若い男を襲うとされた。
叙事詩『ギルガメシュとエンキドゥと冥界』では、ある日、イナンナがウルクの「聖なる園」に植えなおしたフルップという樹にアンズーが巣を作って子供を育てていた。そのため、この女神はフルップ樹を利用して寝台と椅子を作ろうとしたのに作れない、と嘆いていた。フルップ樹には、ほかに根元には蛇が巣を作り、中途には悪霊リリートゥが住処を構えていた。そこでギルガメシュがこれらの邪魔者たちを追い出して、彼についてきたウルクの人々と一緒にイナンナのために寝台と椅子を作って差し上げた。
関連項目†
参考資料 - 資料/271: