地域・文化:中国、日本
中国におけるバロメッツ。植物から羊が生えているという怪物。ヨーロッパにおけるそれとは違い、西の果てにあるとされる。 まず羊の骨を土に埋める。そして雷が鳴ると、この羊が「出芽」する。それが段々大きくなると、子羊がなる。へその緒と大地がつながっているのだが、そのへその緒の長さ分の半径だけは行動できるので、そこにある草を食べて大きくなる。それを人間が切断すると死んでしまうが、鎧を着て馬に乗って太鼓を叩いて驚かすと自分で切ってしまう。この場合、羊は死なない。
江戸時代の日本では、山村才助『西洋雑記』(版本は1848)や橋本宗吉『西洋医事集成宝函』(1823)など蘭学関係の書物でバロメッツのことであると紹介されている。
参考資料 - 資料/127: