Ryu
li̯uŋ

地域・文化:漢字文化圏


 リョウ、タツとも。
 竜、龍、龙(簡体字)。

 竜の姿は、九種の動物の各部分に似ているとされる。『本草綱目』(1596)では、頭はラクダ、角は鹿、目はウサギ、耳は牛、首は蛇、腹は蜃、鱗は鯉、爪は鷹、手のひらは虎に似ているとされる。背中には81の鱗があり、これは9×9の陽数である。声は銅盤を打ったのに似ている。口のそばにはひげがあり、あごの下には明珠があり、ノドの下には逆鱗があり、頭の上に山の形をした博山(尺木)がある。尺木がないと天に昇れない。
 「気」を吹いて雲を作り、それを度々水や火に変える。その「竜火」というものは湿ると燃え上がり、水を得ると焼ける。
 胎生であるが、「思抱」、つまり抱卵せず、思いだけで卵を孵化させる。雌は上風に鳴き、雄は下風に鳴き、風で孵化させる。交尾は小さな蛇の姿になっておこなう。
 美玉、空青(ぐんじょう)を愛し、燕の肉を食べ、逆に鉄、ムツオレグサ、ムカデ、栴檀の葉、五色の糸を恐れる。燕の肉を食べたものは(竜に食べられるから?)水を渡ってはいけない。雨に祈るには、燕を捧げる。水の病気を治癒するためには鉄を使う。
 『説文解字』では、竜は春分に天に昇り、秋分に淵に下るとある。

 『和漢三才図会』四五では「竜 和名タツ(太都)」として竜蛇部の筆頭にある。

 𪚥。

関連項目


参考資料 - 資料/152:


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Last-modified: 2008-09-13 (土) 01:15:10