クアト†
Ķïat
地域・文化:古期ウイグル(?)
またはカト(Kat, kjat)。
叙事詩『オグズナーメ』などに登場する幻獣。野獣や人々を食い荒らす猛獣である。
クアトは頭から角が一本生えているため、漢語/古期ウイグル語の対訳文献では「麒麟」と翻訳されている。ただし聖獣である麒麟とクアトが似ているのは形態だけである。
語源としては、サンスクリットでサイ(一角獣)を意味するカドガ(khaḍga)またはガンダ(gaṇḍa)を表現しようとして書き間違えたという説がある。カドガはトカラ語を経由してウイグル語文書でクトキ(ktki)と書かれてもいる。
関連項目†
参考資料 - 資料/384:12-15;資料/642:593;資料/643:2.273-274