ゾンビ

Zombie

地域・文化:西インド諸島・ハイチ、合衆国・特にニューオーリンズ


 別名:リヴィングデッド(Living Dead)、ウォーキングデッド(Walking Dead)。
 ヴードゥー教起源の、動く死体のこと。
 ゾンビ、といえば、一般的には腐った死体が意思をもって人を襲う怪物と見なされるが、本来は違う。ヴードゥー教の神官フンガン(Houngan)が、死刑に値する罪を犯した人間を、魔術をかけてゾンビにするのである。一度仮死状態にさせて魂を吸い取り、体だけ動くロボットになったゾンビは、一生意思をもたずに奴隷として働くこととなる。とはいえ、たまに強力な神官の呪文によってかすかな意思をもつゾンビが誕生することもある。こういうゾンビたちはボディーガードや庭師、書記、さらには刺客などとして働くことも充分可能であるという。
 ゾンビを拘束している神官の魔術は、ほんのわずかな食塩によって打ち破ることができる。食塩はゾンビが触れる食料や飲料に少しでもあればよく、それによってゾンビは自分の現在置かれている立場に気付き、怒り狂って主人を探し出して殺す。そしてその後は墓場の中へと戻るらしい。

 さて、ここで微妙なところであるがジョージ・ロメロから始まった(?)「腐敗した」ゾンビのイメージは強烈だったようで、民間伝承にも影響を及ぼすようになった。つまり、墓場から理由も不鮮明なまま甦った死体であるゾンビが人間の肉を求めてさまようという話が伝えられるようになったのだという。

関連項目


参考資料 -


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Last-modified: 2008-08-25 (月) 07:26:12