アレンキ†
Arenki
地域・文化:北アジア・ナナイ、エヴェンキ(東ツングース)
葬られなかった死者の霊。冥界にたどりつくことができず、地上をふらふらさまよい歩いている。また、夢の中に現れることもある。
アレンキが現れるのは、ふつう、森や山、川、湖水などなど、生前にその人が最後にいたところ、つまり突然に死を迎えた場所である。
森で死んだ人のアレンキは鬼火となって現れる。そしてまた騒音を立て口笛を吹き、うなり声を上げて近くにいる人々を恐れさせる。森の奥から聞こえてくる声は、アレンキが人々を不安にさせたり誘ったりしているものだといわれている。また、人を森の中に迷わせて自分と同じような末期を迎えさせようともする。
川や湖水で死んだ人間のアレンキは、そこに近づく者を水中や峡谷に引きずり込んで殺そうとする。
また、通りがかりの人に小石や枝を投げつけることもある。
ナナイの間では、特別に恐ろしいのは../ブセウである。
関連項目†
参考資料 - 資料/171: