ウェンディゴ

Wendigo, Windigo

地域・文化:カナダ


 アメリカの小説家オーガスト・ダーレスがその作品に出して一躍有名になったカナダの悪霊。アルゴンキンやオジブワ人などの間で知られ、鳥の姿だとも言われるが、普通は人間の姿で考えられている。しかし普通の人間とは違い、顔は死体のようで、身長は5mに及ぶとされる。吹雪の中に現れ、ものすごい速さで雪原を駆け巡り、先住民たちをさらっていった。それで、あまりに走るのが速いので、鳥のようだとも考えられた。さて、さらわれた人はどうなるのかというと、ご想像どおり、食べてしまう。また、氷漬けにしておいて、しばらくして食べるという説もある。ようするに、人命を奪う冬の寒さの象徴なのである。また、ウェンディゴ憑きというのもあり、日本の憑き物の凶悪版みたいな感じである。取り憑かれると、家族を食べたい衝動に駆られ、実際に食べてしまうのだ。

関連項目


参考資料 -


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:49:58