『テウルギア・ゴエティア』の精霊

Spirits in Theurgia Goetia

地域・文化:悪魔学


 『テウルギア・ゴエティア』は魔術書『レメゲトン』の第二部である。この『レメゲトン』の第1部は有名な『ゴエティア』(ゲーティア)で、そのなかにはソロモン王が使役したといわれる72の魔神それぞれの特徴と印章、召喚するための方法などが記されている。『テウルギア・ゴエティア』のほうはタイトルの示すとおり(テウルギアTheurgiaは神聖魔術、ゴエティアは魔神魔術で対義語である)いくぶん悪魔的な色彩は薄められているが、やはり魔術的な文書である。
 グリモア研究家のJ・ピーターソンによると『テウルギア・ゴエティア』に含まれる精霊たちの名前はかなりの部分がトリテミウスの『秘密書法』(Steganographia, 1500年に書かれたが1606/8年まで出版されていない。ただ、手稿で流布していた)と類似し、印章さえもそっくりな部分がある。ただ、トリテミウスの『秘密書法』にある魔術は実際は彼の「秘密書法」(暗号の一種)の例示らしく、その点では純粋に魔術的な『テウルギア・ゴエティア』とは異なる。とはいえ、『レメゲトン』のうちのこの第二部がトリテミウスに負っていたということは間違いなさそうである。

 このウェブサイトでは『秘密書法』のほうはフレッド・ゲティングズによる要約(大瀧啓裕訳『悪魔の事典』)を参考にしているので、主要な精霊(魔神)は紹介できるが、ゲティングズの時点で省略されてしまった精霊たちの配下の名前は紹介できなかった。しかたないので配下の精霊たちは『テウルギア・ゴエティア』の精霊として紹介することにする。ただ、トリテミウスとつづりが違う場合はトリテミウスの綴りのほうを優先する予定(現在、まとめて整理中)。

関連項目


参考資料 - 資料/327:


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Last-modified: 2011-01-11 (火) 02:20:00