ウニ

ʔuni

地域・文化:琉球


 「鬼」。
 奄美や古語ではオニ、奄美から沖縄にかけてはウニー、沖縄中部ではウーニーまたはウーニ、宮古島以南ではウン、池間島ではウニャ。
 悪い怪力の持ち主。人間をウニと称する場合は、日本語と同じく悪い人のことを指す。ウントゥラは悪人、ウンヌフウチィは口の悪い人という意味である。
 しかし、「おに」は古くは良い意味で使われていた。『おもろさうし』では神女(のろ)を「おに」と表現するときは素晴らしい霊力の持ち主であるという意味だったし、「おにわしのはねうちする」という言葉は鬼のように鷲が羽ばたくことを讃美したものであった。「おに」に先行する言葉として「もの」があるが、どちらも神意の好ましい表れを表現したものだった。

関連項目

  • 霊力

参考資料 -


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:25:17