亡者船†
Moujabune
もうじゃぶね
地域・文化:日本・青森、岩手、愛知
亡者舟。
海に出る妖怪。
岩手県九戸郡では、盆の季節に海に亡者船が出るという。このときは漁船も日が暮れないうちに陸へと引き上げる。もし亡者船に遭遇したら、鬼の豆(他地域でいう節分の豆)をまくと消え失せるという。また、亡者船は盆でなくても出没して、漁船に近付いて「アカトリ(柄杓のようなもの)を貸せ」と言う。そのときアカトリを貸すとそれで水を船の中に入れて沈め、人を殺してしまう。だから、そういうときは底を抜いたアカトリを貸すのだという。
関連項目†
参考資料 - 資料/222:329; 資料/106:; 資料/892:569-570