人魚

Ningyo

地域・文化:日本・全国


 日本でいう人魚は、中国の人魚と同じように、最初の頃は「人でもなく魚でもないよくわからないもの」のことだった。つまり今でいうような、上半身が人間(ほとんどの場合女性)で下半身が魚、というような幻魚ではなかったらしい。

 江戸時代の『和漢三才図会』四九の挿絵にある人魚は今知られているような姿をしている。しかし本文中の説明とは微妙に違っている。その姿は、頭や顔は女性に似ており、それから下は魚。ウロコはあらく浅黒色で鯉に似ており、尾には股がある。両方ともヒレには水かきがあって手のようになっている。足はない。
 暴風雨が来る前に漁師の前に姿を見せる。味は不味いので、漁師はこれを捕らえない。
 また、阿蘭陀では人魚の骨「倍以之牟礼(ヘイシンレ)」を、よく効く解毒剤としている。

関連項目


参考資料 - 資料/222:


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Last-modified: 2013-09-11 (水) 05:13:41