法螺貝

Horagai
ほらがい

地域・文化:日本


 法螺、螺(ほら)とも。
 山の中から大きな音を立てて巨大な法螺貝が現れ、穴を残して抜け出したが、それとともに激しい風雨や洪水、土砂崩れなどの水害が起こった、という伝説が江戸時代から知られている。山梨、静岡、愛知と、東海地方に広く伝わっているようだ。

 また、土中に螺が棲み、そのせいで地上に草木が生えないという伝説もある。山梨県北巨摩郡のある山では、地中に螺が棲んでいるため、草木が生えないという(『甲斐国志』巻之廿九「山川部第十」)*1。また同県南都留郡のある山には「頼朝の大根畝」というところがあり、この間には草が生えているが円形に枯れている箇所がいくつかある。その直径は4~5丈ほど。遠くから見ると環のようである。その下に螺が潜んでいるという(『甲斐国志』巻之三六「山川部第十六中」)*2

関連項目


参考資料 - [[資料/]]


*1 資料/382:505
*2 資料/382:626

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Last-modified: 2012-08-08 (水) 03:35:13