ヴァンパイア†Vampire
地域・文化:英語 一度葬られた死者が、墓から起き出してさまよい、生きている人間の血を吸う。この化け物が、日本語で「吸血鬼」と呼ばれるヴァンパイアである。間違ってはならないのはドラキュラとの混同で、吸血鬼ドラキュラは作家ブラム・ストーカーの創意になる完全なフィクションである。また、伝承中のヴァンパイアはそれ自体が人間と異なる種族として存在しているわけではなく、あくまで人間が死んでから変化する存在である。 どういう人間がヴァンパイアになるかは地方によって千差万別だが、例えば洗礼をせずに死んだ人、犯罪者、呪術師、ヴァンパイアに血を吸われた人、羊膜をつけたまま生まれた人、お墓の上を猫が飛び越えた人、などなどである。彼らがヴァンパイアになるのを防ぐには、うつぶせに寝かせたり、首を切り落としたり、口の中ににんにくを入れたりする方法が伝わっている。実際に現れた場合は、昼に行動することはあまりないので、昼に墓のところにやってきて死体を掘り出し、その死体(死者とは思えない瑞々しさだという)の首を切断したり、火葬にしたりして退治する。また、ある特殊な条件下で生まれた人間にはヴァンパイアを狩る能力があるという伝承もある。そういう人々はダンピールなどと呼ばれる。 関連項目†参考資料 - |